私が税理士試験を受け始めたのは、30代になってからです。
税理士受験を始めるには遅い方だったと思います。なぜ、税理士試験を受け始めたのか思い出してみました。
将来に対する不安
新卒から就職後、10年以上経理の仕事をしていました。1度、会社を変えましたが、仕事はずっと経理でした。
同じ仕事を続けることに漠然とした不安がありました。
このまま続けて大丈夫なのだろうか?
年をとったら仕事がなくなってしまうのではないか?
会社が潰れたら、または業績が傾いてリストラされたら他では雇ってくれないのではないか?
そんな不安から、将来独立できる仕事として、税理士がありました。
自分で仕事をつくりたいという憧れもありました。
経理だったので、簿記、税金には馴染みがあったというのもあります。
でもその当時、税理士に対する印象は、ぱっとしないなあというもの。
会社には、毎月顧問税理士の担当者が2名来ていました。
会議室に半日こもり、たまに会議室が出てきたら「この資料のコピーお願いします」と言われるのが、税理士との接点でした。
税理士についても、税理士試験についても、よく分からないまま、税理士試験の勉強を始めていました。
習い事のひとつ?
経理として働いていたときは、いろいろな習い事を遍歴しました。
ダンス系では、バレエ(ストレッチの方です)、フラメンコ、サルサ、ベリーダンスを習ってみたり。
勉強系では、大学のオープンカレッジで、MBA、マーケティング、コーチング、NLPの講座を受けてみたり、英会話教室に通ってみたり。
資格系では、貿易実務、BATIC、TOEIC、を受けてみたり。
NPO系では、国際協力・開発教育の市民講座に通ってみたり、などなど
いろいろな習いごとを体験した後、税理士受験も習いごとの延長みたいなところがありました。
やめ時が分からなかった
税理士試験を甘く見ていたところがあり、合格していくのは決して順調ではありませんでした。
私の受験状況はというと、
受験1年目 簿記論 ✗ 財務諸表論 ✗
受験2年目 簿記論 ○ 財務諸表論 ○
受験3年目 法人税 ✗ 消費税 ✗
受験4年目 法人税 ○ 消費税 ✗
受験5年目 所得税 ✗ 消費税 ✗
受験6年目 所得税 ○ 消費税 ○
1年で受かった科目はないですし、全滅という年も3年ありキツかったです。
税理士になるという強い思いもなかったにもかかわらす、受験を続けたのは、いつやめていいのか分からなかったから。コンコルドの誤りかもと思いつつ、やめられませんでした。
でも続けたからこそ、税理士になれたわけです。
そして、当初の税理士受験を始めたきっかけの、自分で仕事をすると考えることができるのも、税理士受験をしたからです。
きっかけは、何でもいいのかも。
【あとがき】
いつも並んでいるケーキ屋さんが、今日はたまたま並んでいなかったので、いちごケーキを買って帰りました。日本のケーキのレベルはすごいと思う。