仕事の飽きとの向き合い方

税理士になる前は、経理の仕事をしていました。
私の経理時代は、仕事の飽きといかに付き合うかが課題でした。

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次の1年にやることが見えると飽きる

私が働いていた経理部は、売掛金担当、買掛金担当、経費精算担当、というように、担当が別れていました。私がいた経理部はローテーションはなく、同僚が辞めない限り担当が変わるということはありませんでした。担当が変わったときミスが起こりやすいので、担当は変えないという上司の方針もありました。

経理は、1ヶ月と1年のサイクルの繰り返しです。
担当になると、最初は仕事を覚え回していくのが大変。でも、1年経つと、1ヶ月サイクルを12回繰り返し、決算も経験するので、次の1年にやることが見えてしまいます。

私は次の1年にやることが見えると、飽きの気持ちが出てきたように思います。
「仕事に飽きるんだよね〜」と友達と話すと、「飽きるっていう気持ちが分からないな〜」と言われることもあり、私の中では、みんなが仕事に飽きるわけではないとういことに驚きでした。

仕事のやり方を変える

飽きを薄めるために、私がやったことは、仕事のやり方を変えることでした。
最初は前任者のやり方通りにやるのですが、少しずつ、自分のやりたいように変えていきます。
(経理部は基本的に保守的なので、急に大幅に変えるとNGがでます。)

こうしたらもっと効率的とか、分かりやすいかも、と工夫しながら仕事をするのは面白く、飽き防止にはもってこいでした。

自分の仕事の周辺を探る

仕事のやり方を変えるにも、同じ担当を数年間続けると限界がきます。また飽きがきます。
次にやったことは、自分の仕事の周辺の知識を仕込むこと。

例えば、人事部と絡むとき、人事部の人は会計に詳しくないし、私は社会保険に詳しくないから話が組み合わないなあと感じることが多かったので、社会保険の勉強をしたりしました。
周辺知識が増えると、仕事の幅も広がり、飽きの防止になりました。

以前読んだ本に、松永真理さんのことばが紹介されていました。

仕事の95%は繰り返しのルーティンワーク。でも、残りの5%をどう膨らませるかで仕事を面白くできるかどうかが決まる。 どこかに面白い仕事がないか探すんじゃなく、目の前の仕事を面白くする方法を探すことのほうが重要。楽しいことをするんじゃなくて、することを楽しんでみる。こっちのほうが知的だしずっと豊かな人生になると思うんです。

自分なりの仕事のやり方を探す、というのが仕事を面白くするコツです。
独立するのも、自分なりの仕事のやり方をするためでもあります。

【あとがき】
お客さんのところから帰ろうとしたら、人身事故で電車が止まっていました。ぎゅうぎゅう詰めの電車でなんとか帰ってこれました。

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