家族から借り入れをするときの注意点

家族から数百万レベルのお金を借りることがあります。
家族からお金を借りるときの税金面からの注意点をご紹介します。

契約書を作成する

大きなお金が必要なとき、家族からお金を借りることがあります。
家族からお金を借りるので、契約書を作るという意識はなかったりします。

契約書がなくても契約は有効ですが、契約書(金銭消費貸借契約書)を作ることをおすすめしています。
家族から受け取ったお金は、贈与ではなく、借りたということを文書で証明するためです。

贈与になると、贈与税がかかることになります。
また、贈与はもらったものなので返す義務はありません。
借りた場合は、返す義務があります。

金銭消費貸借契約書のひな形を探すと記載内容が多いですが、シンプルなものでも構いません。

  • お金を借りた人、お金を貸した人は誰か
  • いつ、いくら借りたのか
  • 借りたお金はいつ、どのように返すのか

を明記します。
返済予定表も作成しておきましょう。

定期的に返済する

契約書を作ることは必要ですが、契約書は作ったものの、返済しないというのは、贈与になります。
定期的(毎月、○ヶ月ごと、1年ごと)に、返済します。
あるとき払いというのもだめです。

返済は、現金手渡しではなく、借主の口座から貸主の口座へ振り込みます。
返済しているということが、通帳の履歴で分かるようにするためです。

元本の贈与を受けるときは贈与契約書を作成

家族からお金を借りたとき、貸した方は全額の返済を求めてないというときもあります。
そのときは、貸付債権の贈与を受けるという方法もあります。
例えば、500万円借りて、毎年110万円ずつ、贈与税の非課税枠内で、貸付債権の贈与を受けていくという方法です。

その場合も、契約書を作成しましょう。
贈与をするとき、受けるときに作成するのは、贈与契約書になります。
貸付債権の贈与を受けると、借りた金額の元本が減りますので、返済予定表も更新しておきます。

貸付債権の贈与を毎年受けるとしても、借入金の返済を定期的に行っていくのは続けましょう。
返済を定期的に行わないと、最初に借りたお金自体が贈与だったということになりかねません。
贈与を受けた金額が大きいほど、贈与税の負担は大きくなります。

家族から大きなお金を借りるときの税金の面からの注意点をご紹介しました。
税金の面からは、契約書を作成するという形式と、実際に返済するという実体が必要になります。

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