「親から相続した土地を売ろうと思っているんだけど・・・」と、お客様から質問を受けることがあります。今まで受けた質問を紹介します。
売却益が出れば確定申告が必要
Q 数年前に親から相続した土地を、売却先が見つかれば売ろうと思っているんだけど、確定申告は必要なの?
売却益が出れば、確定申告が必要です。
ということは、売却益がでなければ確定申告は必要ありません。
売却益は、次のように計算します。
売却益 = 売却収入 ー ( 取得費 + 仲介手数料などの費用 )
取得費は親が買ったときの金額
Q 親から相続した土地を売らないかという話がある。原価は相続したときの金額ですか?
原価(上記の式の取得費)は、親が購入した金額です。
相続したときの金額は使いません。
親が購入したときの契約書など、金額が分かる資料がないときは、売却収入の5%が、原価(取得費)になります。
とういことは、95%が売却益になります。
売却収入が2,000万だった場合は、
取得費:2,000万×5% = 100万
売却益:売却収入 2,000万 − 取得費 100万 = 1,900万
になります。(仲介手数料などの費用をゼロとした場合)
他の所得と分けて税金を計算する
Q 親から相続した土地を売ったときの税金の計算は、給与所得と合算して税率を掛けるのか?
土地を売ったときの税金の計算は、給与所得などの他の所得と分けて計算します。
他の所得と合算して税率をかけるわけではありません。
土地を売ったときの税額は、売却益 × 税率 になります。
土地を売ったときの税率は、所有期間によって決まります。
給与所得のように、所得が大きくなるにつれ税率が高くなる累進税率ではありません。
売却益が1,900万でも100万でも、同じ税率を掛けます。
<相続した土地を売ったときの税率>
土地を売った年の1月1日が、親が購入したときから5年を超えている
・・・所得税 15% 、住民税 5%
土地を売った年の1月1日が、親が購入したときから5年以下
・・・所得税 30% 、住民税 9%
売却益が1,900万で、5年を超えている場合の税額は、
1,900万 × (15%+5%) = 380万になります。
【あとがき】
今週末に行くコンサートのチケットをコンビニで発券しました。
発券手数料がかかったのですが、コンビニだから当然PayPayが使えると思いきや、使えませんでした。