個人事業主の方の相談を受けている中で、利用されている会計ソフトの中身を見せていただくことがあります。
そうすると、せっかく会計ソフトを利用しているのに、帳簿となっていない状態になっていることも多くあります。
会計ソフトを使い始める上での注意点をご紹介します。
事業に関係ないデータは取り込まない、連携しない
個人事業主の方が使われている会計ソフトの主なものは、freee、マネーフォワード、弥生会計が多いでしょう。
どれも、銀行やクレジットカードのデータを取り込むことができます。
データを取り込むことによって、入力の手間が省けて、数字の入力間違いをなくすことができます。
データを取り込む・連携することは、会計ソフトを使う上で必ずやってほしいことです。
ただし、事業に関係ないデータは、なるべく、取り込まない・連携しないようにします。
そのためには、銀行口座、クレジットカードは、プライベート用、事業用を分けることが必要となります。
プライベート用、事業用を分けてから、銀行口座、クレジットカードのデータを取り込む・連携すると、利用しやすくなります。
会計ソフトの中身をみせていただくと、株式や投資信託のデータまで取り込まれていることがあります。
株式の売買を事業とされている方でなければ、株式や投資信託はプライベート用でしょう。
プライベート用の資産を取り込む必要はありません。
使い始めたときの残高を設定する
銀行の口座残高と会計ソフトの残高、
固定資産台帳の残高と貸借対照表の残高、
が一致していないことも多々あります。
一致していないときは、最初の残高を設定しているか、確認します。
一致していないというエラーが出ていて、どうすればいいのか分からないというご相談をうけると、最初の設定がされていないため、始めから一致していないことも多いです。
会計ソフトを使い始めて2年目以降という方は、昨年からずれていることもあります。
その場合は、昨年のデータはいじらず、今年の1月1日の残高を合わせます。
初期設定をしっかりと行う
会計ソフトに不慣れだと、初期設定で何を行うのか、何をすればいいのか分からないことも多いです。
(ヘルプをみても、書いてあることの意味が分からない、など)
初期設定がされていなかったり、初期設定が違っていると、後から修正するのはかなり大変です。
初期設定がしっかりされていると、会計ソフトを利用するときの手間が省けます。
会計ソフトの利用は最初が肝心です。
初期設定が分からないときは、税理士に相談されることをおすすめします。