私は珈琲が大好きで、毎月のように近所の焙煎店で豆を買っています。
先日、そのお店の店員さんから、近々独立して自分のお店を出すと伺いました。
とても嬉しい気持ちになると同時に、こちらまでワクワクした気持ちになりました。
開業準備は大変
もちろん、開業には楽しみだけでなく大変なこともたくさんあります。
資金調達、物件探し、お店のコンセプトづくり、SNS運用など。
特に珈琲焙煎店では、焙煎機の購入や内装工事など、数百万円単位の設備投資が必要になることもあります。
この大きな設備投資に関わってくるのが、消費税です。
設備投資と消費税の還付
開業したばかりの頃は、売上よりも支出の方が多くなることが一般的です。
もし、支払った消費税の方が、売上で預かった消費税よりも多ければ、その差額を国から還付してもらえる場合があります。
例えば、焙煎機や内装工事などで多額の消費税を支払った場合、還付金がまとまった資金として返ってくることがあります。開業直後の資金繰りを支える大事なポイントになります。
タイミングが大事
ただし、還付を受けるには注意点があります。
- 還付を受けるかどうかの判断(将来の納税負担を踏まえて)
- 税務署へ届出を提出する必要があること
- 設備投資のタイミングによっては対象外になること
このように、事前の準備や判断が大切です。タイミングを逃すと、せっかくの還付が受けられないケースもあります。
早めの相談がおすすめ
開業準備はやることが山ほどあり、どうしても税務のことは後回しになりがちです。
ただ、消費税の還付のように、事前の検討が必要なものは、開業準備のときから押さえておく必要があります。
最初から税理士と顧問契約をする必要はないかもしれませんが、開業時の税務についてはスポット相談で早めにしておくと安心です。
新しい挑戦をする方には、ぜひ税務面でもよいスタートを切っていただけたらと願っています。