お客様に決算報告をしたあと、お客様から「翌期の入力をしたいので、弥生会計の繰越処理をお願いできますか?」というご依頼がありました。こちらが決算を確定させるのを待ってくれていたことに、このとき初めて気づき、申し訳なく思いました。
決算が確定していなくても、翌期の入力を始めることができます。
弥生会計で翌期の入力を始める方法と、決算確定後に行うことをご紹介します。
繰越処理処理をする前に預金は合わせておく
翌期の入力を始めるためには、繰越処理というものを行います。
繰越処理を行うと、翌期のデータが作成されます。
決算が確定する前に翌期のデータ入力を始めていくため、前期の期末残高と、入力を始めた翌期の期首残高がずれることになります。
後でずれた残高を上書き更新することができるので、安心して翌期の入力を進められます。
ただ、預金の残高は、期末残高を合わせた状態で、繰越処理を行うことをおすすめします。
預金残高があっていないと、翌期の入力があっているかの確認が難しくなり、間違いをみつけるのが大変になります。
繰越処理を行う
弥生会計では以下の手順で、繰越処理を行います。
ファイル→繰越処理を選択します。
弥生会計は、一つのファイルに保存できる「期」が3つまでなので、繰越処理をすることによって、一番古い期が切り離されます。次へをクリックして、進みます。
設立1期目と2期目の場合は、切り離される期はまだありません。こんな画面が表示されます。
「次へ」をクリックして、先へ進んでいき、下記の画面で、繰越実行をクリックします。
「繰越処理の完了」という画面が表示されたら、完了です。
決算が確定したら次年度更新
決算が確定したら、次年度更新というものを行います。
次年度更新を行うことで、決算が確定した期末残高を、翌期の期首残高に上書き更新することができます。
ファイル→年度切り替えで、決算が確定した期を選択します。
ファイル→次年度更新を選択します。
次年度への残高更新という画面で、更新をクリックします。これで、期首残高が上書き更新されました。
【あとがき】
在宅勤務を続けています。
昨日、あるオンライン教室で、他の受講生と近況を話す機会がありましたが、在宅勤務を続けたいという意見が多いようです。