経理から税理士への転職

税理士になる前は、事業会社の経理部で働いていました。経理職から税理士へ転職して感じたことを書いてみます。

目次

経理から税理士へ

私は大学卒業後、電子部品メーカーに就職。経理部配属になりました。
簿記はまったく勉強したことがなかったので、簿記を通信教育で勉強しながら(配属初日に上司からの指示がありました)、経理の実務を覚えていきました。
その後、就職情報会社へ転職。経理の仕事を続けながら、税理士試験を受験しました。
5科目合格した年の12月に会計事務所へ転職しています。

電子部品メーカーと就職情報会社の経理部、どちらも12名〜15名くらいの人数でした。
それくらいの人数になると、担当する仕事が明確に決まっています。
自分が担当する仕事をこなしていれば、残業する・しない、休暇のとり方についは、自由度が高い環境でした。
そのような環境でしたので、働きながら5科目合格できたように思います。

会計事務所へ転職して、毎日夜遅くまでの残業に驚きました。
その環境で、税理士試験に合格していく人は本当すごいなあと感じました。

外からは中は見えにくい

経理の仕事は、お金の流れから会社の動きが分かります。経理の醍醐味だと思います。
会社の外から入っているお金、会社の外へ出ていくお金には、ヒト、モノ、時間が動いています。

会社もある程度の規模になると、会計ソフトに連携している販売管理、在庫など複数のシステムがあります。
また、ヒト、モノ、お金を動かすために、稟議、決裁ルールがあったりします。

現場で動いたヒト、モノ、お金が、どのように販売管理システムや在庫システムへ反映され、さらに、会計ソフトの数字につながっているのか。
顧問税理士という外からの立場だと、見えにくいようです。
経理部で働いていたとき、税務調査が入ると、その度に顧問税理士に業務フローを説明していました。

税理士になると会計事務所の立場から、お客様の帳簿を確認します。
外からだと、どのように会社の業務が動いているのか、理解するのは難しいと感じます。

会計事務所は自己完結が求められる

経理職は会社の他の部署に比べて、担当割が明確とはいえ、チームとして動いていました。
会計事務所は、仕事を自分で完結することが当たり前のようです。

事業会社では組織として動いていますが、会計事務所では一人ひとりが動いているイメージです。

事業会社では人を育てるのも仕事の一部でした。
会計事務所には人に仕事を教えるという意識はあまりないように感じます。

事業会社から会計事務事務所に転職して、カルチャーショックを受けたことのひとつでもあります。

 

【あとがき】
法定調書、償却資産の業務が終わり、確定申告業務が本格的になってきました。

よかったらシェアしてね!

経理、税金のお悩み、お困りごとをご相談ください

顧問契約が必要ない、単発(スポット)相談、個人の確定申告のみ、法人の決算申告のみのメニューもございます

目次