他がやりたがらないことを、やるかどうか。
自分で判断のポイントをもっておくといいのかなと思っています。
ニーズはあるけど、やる人が少ない
ニーズはあるけど、受ける側がやりたがらない、というサービスはあるもの。
お金にならない、リスクがある、面倒、難しい、付加価値がない、というのが思いつく理由です。
先日、不動産遺贈のセミナーを受けました。
不動産遺贈は、おひとりさま、子どもがいない人の増加により、ニーズは増加しています。
自分が亡くなったあと、非営利団体へ遺贈したい、というニーズです。
でも、受け入れる非営利団体にとっては、ハードルが高い。
不動産を受け入れるリスク、面倒、難しさがあるからです。
(とはいえ、受け入れる非営利団体は増えているように思います。非営利団体の事例を伺うと、思っていたより受け入れている団体があるなという印象をもちました。)
会計事務所の場合
ニーズはあるけど、受け入れる側がやりたがらないサービスというと、会計事務所でいうと、会計ソフトへの入力でしょうか。
会計ソフトへの入力からお願いしたい、というニーズは一定数あります。
一方、会計事務所としては、お客様に入力していただく方を求めることが多いです。
会計ソフトへの入力は、お客様が行った方が、お客様が会社の数字をすぐに把握できるというメリットもあります。
ただ、これもお客様が、常に会計ソフトに入力できる場合。
最初はお客様が入力していたけど、2ヶ月、3ヶ月遅れになるようになり、会社の数字をタイムリーに把握できなくなり、会計ソフトの入力をお受けしているお客様もあります。
他がやらないことをやると差別化になるけど
他がやらないことを自分が行うと、他との違いを出せることになります。
違いを出すために、自分がやるかやらないか迷うところ。
差別化になるといっても、他がやりたがらない理由はあるので、それでも自分がやるかどうか。
自分がやる!という気持ちが必要になってきます。
私にとっては、やることに興味がもてるか、他がやりたがらない理由を減らしていける見込みがあるかが、判断のポイントになります。
不動産遺贈、会計ソフトへの入力は、今のところ、この2つに当てはまります。
不動遺贈は、興味があるし、知識と対応を整備すれば、リスク、難しさを減らしていけると考えています。
会計ソフトへの入力は、面倒を減らしていく方法を考えるのが楽しい。
他がやらないことで、自分が興味を持てること(または興味が持てる見込みがあること)を、他との違いとして出していければいいですね。
【あとがき】
お客様から、所得税の更正の請求を認めるという通知がきた、という連絡をいただきました。
還付されるのが決まり、安心しました。